フォークと希望

クトゥルフの砂場

奇妙なギフト〔本編〕

通販サイトから身に覚えのない商品が届いた。
初めは3日前。そしてまた昨日の夜にも。
贈り主はカネモト。知らない名前だ。
奇妙なギフトに気味の悪さを感じた彼は、友人達に相談を持ち掛けることにした。

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クライマックス・エンディングはこちら
NPC・プライズ詳細はこちら

コンセプト

このシナリオはある教団の暴走によって行われている非人道的な活動に探索者が巻き込まれるというところから始まります。
PC1は友人たちと協力しながら事件の真相を暴き、地下実験施設で行われている邪神(ハスター)の召喚を阻止することがシナリオのコンセプトです。


【注記】

  • シナリオ使用はご自由にどうぞ。
  • 改変、リプレイ動画使用についてもご自由に行ってもらって構いません。
  • リプレイ動画等使用時は「作者:snark」と「提供:フォークと希望」の表記をお願いします。
  • 回してみた際のご感想など頂けると喜びます。

アウトライン

シナリオの大まかな流れ。

①PC達がPC1の家に集まり届いた品物と対面する【Scene1】

②教団の施設を訪ね、教団の真相を知る(かもしれない)【Scene2~3】

③神話生物と会い、戦ったり逃げたりとりつかれたり【Scene4

④ハスターの招来を止める【クライマックス

図書館技能や教団本部での聞き込み等で情報収集をし、PC達がギフトと教団が起こしている失踪・変死事件の真実に気付いていくシナリオです。戦闘よりも調査、推理がメインとなります。(戦闘もあります)

シナリオ情報

人数  :2~4人
舞台  :現代日本
推奨技能:歴史、博物学、鍵開け
所要時間:ボイセで3~4時間程度
戦闘  :大体2回
難易度 :★★★☆☆

キャラロスト有り。

PC紹介


PC1
本作の事件の発端となる人物。友達が1人以上いれば問題ない。
一番悲惨な目にあうので、あんまり貧弱だとすぐにバッドエンドになってしまうため注意。その他は全て自由。
HO

あなたの元に奇妙なギフトが2度続けて送られてくる。中身を確認してみたが全く心当たりがない。
あなたは、これについて友人に相談することにした。


PC2
PC1の友達。PC1から相談を持ち掛けられる。
PC1の友人としてあり得る設定なら何でもよし。
HO

あなたはPC1の友人だ。彼(彼女)からなにやら相談事があるらしい。


PC3
PC1の友達。居てもいなくてもシナリオ上問題は無い。
HO

あなたはPC1の友人だ。彼(彼女)からなにやら相談事があるらしい。


PC4
PC1の友達。居てもいなくてもシナリオ上問題は無い。
HO

あなたはPC1の友人だ。彼(彼女)からなにやら相談事があるらしい。


※HOの使用は任意です。また、全員友達同士、という設定のみPLに与えて持ってきたPCの中からPC1を決める、という方法でも良いでしょう。

NPC紹介

詳細はこちら

金本義隆(かねもと よしたか)
ハイタ教団日本支部の現・代表。ハスターを顕現させようと教団地下で人体実験を行っている黒幕。

ハイタ教団の受付嬢
この教団に雇われている一般人。教団の活動内容については深くは知らない。

教団員モブたち
大抵の教団員は金本が行っていることを詳しくは知らないが、噂くらいは耳にしているかもしれない。

佐藤典明(さとう のりあき)
ハイタ教団日本支部の前・代表。シナリオ開始時点で死亡しており、話に絡んでくることはない。

名状しがたきもの(ハスター)
本シナリオに登場する「ハイタ教団」およびその上部組織の「黄色の印の兄弟団」が信仰している神格。金本が招来しようとしている神性。

シナリオ本編

導入

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11月23日。街を行き交う人々は厚い外套に身を包み、冬の撫でるような風に怯えながら足早に家路につこうとしていた。
PC1は重く雲のかかった暗い曇天の下を彼の友人(PC2)と共に歩いていた。彼はゆっくりと歩きながら、最近起こった奇妙な出来事を友人に打ち明けた。(以下RP)

※PC3, PC4もPC1の友人という設定ならばここで同時に登場させてもよい。
そうでないならば、それぞれのPCに合った導入をKPが事前に考えておく。

※適当にRPをさせ、最後に以下のロールを入れて導入を終了する。

(切りの良いところで)ふと何かが一瞬頭の端に引っかかるような、モヤモヤした感覚を覚えた。これは違和感?デジャヴ?それとも……?

※導入に登場しているPCは≪アイディア≫ロールを行う。


《アイディア》
・成功→その話の背後に何か触れてはならない、形容しがたい冒涜的な気配を見た気がした。どす黒い本能的な寒気を感じた探索者はSANチェック(0/1)。
・失敗→気のせいだった。


※この後どうするかPC達に問いメインに入る。

メイン

Scene1. PC1の家

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※Scene1はPC1とその友人がPC1の家(または他のどこか)に集まるところから始まる。家ではなくファミレスなどでも可。

PC1とその友人はPC1の家の床に座り、2つの奇妙な品物と対面してしていた。


青磁の香炉
美しい青緑色をした土香炉。
謎の本
謎の言語で書かれたB5サイズの古い本。

※各種プライズについての詳細はNPC・プライズ詳細を参照してください。

※ここで【青磁の香炉】、【謎の本】に対して《目星》《歴史》《博物学》などの技能で調べることができる。


青磁の香炉】に対して
《目星》
・成功→中に若干の香炉灰が残っているのを見つける。
《歴史》《博物学
・成功→香炉は一般的に販売されているもので、特に変わった点はないことが分かる。


【謎の本】に対して
《目星》
・成功→1枚の紙が挟まっているのを見つける。(挟まっていたメモ)
《歴史》《博物学
・成功→この本で使用されているのは有名な言語で使用されている文字ではなく、オリジナルで作られているもののようだ。恐らく原本を暗号化したものであると分かる。


PC1が【謎の本】の中を読もうとした際(《目星》や《博物学》の技能を使用した際でも良い)には、《アイディア》ロールを行わせる。このロールでは5以下の目のみを成功とする。


《アイディア》(5以下の目のみ成功)
・成功→PC1は読めないはずの文字を何故か読むことができる。その本には、読まずとも知ってはいけない内容が書かれていることが直感で分かる。
・失敗→何が書いてあるのか全く読み取れない。


※ロールに成功した場合、本を読むかどうかをPC1に尋ねる。

※解読に成功し本の内容を読んだ場合、プライズの詳細内に記述した内容を伝える。内容をしっかり読む込むか斜め読みするかで正気度喪失の値が異なる。

※《目星》で得られる情報は必ずしもロールを必要とするものではない。例えばパラパラと本をめくっていれば挟まっているメモの存在に気づくかもしれない。

※贈り主のカネモトという名前にはすべてのPCに覚えがない。

※香炉がどういうもので、その使用法をPL達が(リアル知識で)知らない場合、PC達がインターネットで調べるという体でPL達に調べさせても良い。

※PCは全員この教団についての知識はない。ここでメモに示されている場所へ出向くかどうかはPLの判断次第。インターネットで「ハイタ教団」を調べた場合、以下の情報が得られる。

7年前に設立された宗教法人団体。悪い噂は無いようだが良い噂も無いといったところ。具体的に何を信仰しているのか、どのような活動を行っているのかという情報は不明。

※PC達がどこに住んでいるのかが明確ではない場合、港区まで1時間程度で行ける場所にしておくことを推奨する。

※【青磁の香炉】の香炉灰の上にくゆらせた線香を置くことで香りを発生させられる。香炉を使用した場合は以下の描写を行う。

線香を灰の上に置くと、白い煙と共に独特の匂いが香ってくる。
それは、これまでに嗅いだことのない不思議なものだ。
急に意識がトリップする。地上を離れ成層圏を超え、遠く離れた暗い星が見える。
誰かがそこで叫んでいる。意味は分からないが冒涜的な内容だと直感で理解した。
ふと気づけばPC1の自室に戻ってきていた。匂いは既に消えている。
超常的現象を目の当たりにした探索者はSANチェック(1/1d4+1)。

また、探索者がインターネット、新聞、図書館などで調べものをする際またはテレビを見たりラジオを聴いたりすることがあった場合にKPは《図書館》《アイディア》《幸運》等のロールを振らせてもよい。これに成功した場合、以下の情報を開示する。

探索者がTVを見ていると、次のようなニュースを目にする。どうやら4年前から日本、特に首都圏を中心とした範囲で行方不明者数と変死事件の数が右肩上がりに増えていっているそうだ。昨日まで学校や会社へ問題なく通っていた人間が急に翌日から失踪、数日後に変死体で見つかる事例が多い。被害者の共通点の無さに警察は事件・事故の判別すら難しく手を焼いているようだ。

※PC達が自発的に教団へ行きたがらない場合、Scene1の後Scene4. 新たなギフトへ分岐する。

Scene2. ハイタ教団ロビーにて

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教団本部の外観は、一般的な街の図書館にも似た、怪しさや胡散臭さを感じさせない作りになっていた。入口の門の脇に「宗教法人 ハイタ教団日本支部」という表札がなければ、公共施設か何かだと勘違いしてしまうだろう。
また、門は開け放たれており誰でも入ることができそうだ。

※実際見張りなどはいないため、建物の入り口まで誰にも会わず問題なく進むことができる。
ロビーには受付用カウンターがあり、受付と見られる女性がいる。ロビーにはこの女性以外誰もいない。彼女はカウンター内のPCで何か作業をしており近づくまで探索者達には気づかない。

※朝昼晩のいつ訪れても教団内とその周辺は静か。奇妙な点もない。探索者達が教団施設内に入ると言った場合は以下の描写を行う。

建物の入り口は門から歩いてすぐの場所にあった。入口は自動ドアになっており、セキュリティなどはなく誰でも入れそうだ。

(建物内に入った場合)施設の中は埃一つなく綺麗に清掃されており、ロビーに設置されている柔らかい絨毯やソファなどからも清潔さが伺える。壁は大理石で作られ、天井は高い。外から見た時よりも中が広く感じる。入口から真っ直ぐ行ったところに受付用のカウンターがあり、そこで1人の女性が何やら作業をしている。

※探索者がカウンターに近づくもしくは女性に話しかけた場合は以下の描写。

「ハイタ教団日本支部へようこそ。本日はどのようなご用件でしょうか。」と受付の女性がにこやかに挨拶をしてくる。

※これに対するPLの応答に対しKPは適当にRPを行う。ここでKPは以下のことをPL達に聞くとよい。

  • この教団への入会希望者か?
  • この教団をどこで知ったか?
  • この施設の見学をしていくか?

※PCが「見学をしていく」といった場合はScene3. 教団内散策へ。
※【青磁の香炉】と【謎の本】の話になった場合は以下の描写。

「それについては私には分かりかねますので、代表の金本を呼んで参りますね」と言い、奥の事務所の方に入っていった。
少しすると30代後半と思われる身なりと愛想の良い男性が奥から現れた。
金本「何か私に御用があるそうですね。何でしょう?」(以下RP)

※香炉と本について尋ねた場合は以下の描写。

「それは申し訳ありませんでした。」と金本が謝罪する。「恐らくですが、うちのメンバーに送るはずのものが手違いでそちらへ送られてしまったものと思われます。失礼致しました。」(以下RP)

※PC達に謝罪しつつ適当にRPしたあとに以下の描写を入れる。

「ところで本の中は見られましたか?」

と若干声色を変えて聞いてくる。
1. 見ていないと言った場合

「そうですか。それならばよかったです。」

と答える。その後、探索者側から質問があれば答えられる範囲で答え適当なところで「仕事があるので」と裏へ戻っていく。


2.見たといった場合

「本の内容は暗号化されているはずですが、内容まで読まれましたか?」

と続けて聞いてくる。
内容までは読めていないというと、「そうですか。それならばよかったです。」と言い、仕事がある等理由を付けて立ち去る。
内容も読んだというと、

「そうですか。できれば見なかったことにしていただけると助かります。」

と柔らかく微笑しながら言い、仕事がある等理由をつけて立ち去る。

※この後、この教団施設内を散策することができる。中を見ていいかどうか受付の女性に聞いた場合は快諾してくれる。

※PLが中を見ていくと言った場合Scene3. 教団内散策へ。

Scene3. 教団内散策

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※見学をしたいといった場合以下の描写

「館内では大ホールと資料館をご自由に見学できます。館内図はこちらにあります。」といい、受付横にある館内図を示してくれる。施設内は大ホール、資料館、事務室、そして今いる受付の4つで構成されていることが分かる。また道は単純なため、迷うことはなさそうだ。

※Scene2にて探索者達が金本と話をしなかった場合、散策中にすれ違わせてイベントを強制発生させても良い。

※教団内を散策する場合、KPは探索中のどこかのタイミングで1度だけPC達に《聞き耳》の半分で判定をさせる。


《聞き耳》の1/2
・成功→館内を歩いていると、何か嫌な感じがする。施設内は至って清潔で一見して胡散臭さのない雰囲気だ。しかし、妙に寒気がする。それは、館の中というより......自分が立っている真下から......だろうか。
・失敗→特に何もなし。



※またどこかのタイミングででKPは探索者に《アイディア》の半分のロールをさせる。これは「大ホール」「資料館」を訪れ終わったタイミングか、探索者達が外へ出て施設の周辺を見て回っているくらいが丁度よいだろう。

《アイディア》の1/2
・成功→館内を歩いていると、館内図と実際の館内の構造に若干の差異があるように感じられた。どこかの一区画が欠けているような、そんな感じだ。
失敗→特に何もなし。


※この施設には地下室が存在する。その地下室は施設の裏口を進んだ先にある扉からしか行くことはできない。そのため、探索者達がいくら施設内を歩き回っても見つけることはできない。
これに関してKPからヒントを出すかどうかは読者に任せるが、地下室へ進んだ場合、運命が大きく変わることになるため注意が必要。

※裏口は施設入り口の後ろ側にあり、その数メートル手前には「関係者以外立ち入り禁止」の立て札がある。



受付を探索する場合
この受付には特に何もないことをPC達に伝える。



大ホールに行く場合

大ホールはおよそ体育館ほどの大きさだった。奥にステージがあり、誰かがそこで講演等を行うのだろう。その他特に変わったものはないようだ。

※ここを探索しても得られるものは特にない。
ある程度探索者たちが技能を使用したり、ここから出ようとした場合は以下の描写を入れる。

「新入団員の方ですか?」と入り口の方から声がした。振り向くと20代後半の女性が立っている。(以下RP)

※この女性は教団員モブの1人。色々質問すると丁寧に答えてくれる。
教団員モブとそのRPについてはこちら
適当に話をし終わると

「もう行かなくてはいけないので、失礼しますね。」

と言い、事務室のある方へ去っていく。



資料室に行く場合

資料館は15畳ほどのそれほど大きくない部屋で、壁には教団に関する年表や本棚が置いてある。

※ここで壁の年表、本棚の本に対して《目星》《図書館》などの技能で調べることができる。


年表に対して
技能なしで分かる情報
この教団は7年前に発足し、団員数を少しずつ増やしてきたことが分かる。年表中では大きな出来事があった様な記述はなし。また、発足から3年間は佐藤という人が代表を務め、その後は現在に至るまで金本が代表を務めている。
≪目星≫またはその他の技能
・成功→人数の増加のグラフを見ると、発足から3年経った頃、つまり金本に代表が変わった頃から教団の活動も活発になっているようだ。教団員の数もこのころから著しく増加している。


本棚に対して
技能なしで分かる情報
本棚には主に教団の教えを説いた書物や団員向けの月刊誌などが収められている。
ハイタ教団教典、団員向け月刊誌についてはこちら
≪目星≫
・成功→本棚の目立たない場所に小さな袋があるのに気づく。また、勘のいい探索者は袋の周辺は本棚の奥の方にしては埃がたまっていないことにも気づくかもしれない。袋の中には鍵が入っている。その鍵は、現代で一般的に使用されている家の鍵とも部屋の鍵とも違った古めかしい雰囲気があった。

※この鍵は地下室へ行くための鍵である。当然事務室の鍵穴には合わない。



事務室に行く場合

事務室は通常鍵がかかっており、鍵を持つ団員しか出入りができないようだ。

鍵開け技能を使用すれば開けることは可能。鍵開けを使用する探索者の≪鍵開け≫≪隠れる≫の技能が両方成功した場合に鍵を開けることができる。

また、中に人がいるかどうかは≪幸運≫判定で決まる。PLの過半数の成功で中に誰もいないことにできる。
中に人がいるにも関わらず突入した場合、施設内からつまみ出され出入り禁止になる。

※鍵を開け、中に誰も人がいない状態で事務室に入った場合は以下の描写

事務室内は、いわゆる普通のオフィスだった。机とその上にPCが置いてあり、机は6脚ある。

※ここで得られる情報は以下。
《目星》等の技能を使わせるかどうかはKPの裁量で決めてよい。


机(どれでもいい)を漁った場合に得られる情報
財務関係の書類
沢山の数字が並んでいる。《経理》に成功することで、内容を読み解くことができる。しかし、特におかしな点はない。
人の名前羅列してある名簿
名前、年齢、住所、携帯の電話番号が羅列してある名簿。50人ほどの記載がある。
その年齢、住所を見る限り特に共通点がない。

この名簿によく目を通すと、PC1の名前が載っていることが分かる。
これに技能を必要とするかどうかはKPの裁量に任せる。
この名簿に関する詳細はプライズの詳細にて。



KPは上記の「大ホール」「資料室」「事務室」以外にも、施設内を歩いているであろう教団員モブに話を聞くなどさせても良い。



施設の裏へ行く場合

※施設の裏は当然、屋外から回り込むことになる。

施設の裏側へ回るとすぐに「関係者以外立ち入り禁止」と書かれた立て札が掛かったフェンスがある。フェンス自体は登ろうと思えば登れる高さだが、その先は木陰となっているせいで日中でも暗く、よく見えない。またフェンスの一部にドアがあるようだが、固く南京錠で封鎖されている。

※探索者がフェンスを越えようとすると、問題なく登って向こう側へいくことができる。裏側へは一日中誰も来ることがないため《隠れる》などの技能は必要ない。乗り越えた場合の描写は以下。

フェンスを乗り越え少し進むと、ドアがあることが分かる。どうやら裏口のようだ。鍵はかかってない、というより鍵が存在しないため容易に開けて中に入ることができそうだ。

※探索者が中まで入っていった場合の描写は以下。

裏口から中に入るとそこは大きめの倉庫のようだ。電気がなく、日の光も差し込まないため薄暗い。目を凝らして辺りを見ると段ボールが積み重なっていたり、粗大ゴミなのか見慣れない大きな機材が置いてある。

ここで《目星》を振ることができる。


《目星》
・成功→一部の段ボールの山の周辺だけ埃が少なくなっていることが分かる。丁度段ボールの四角形の形だ。
・失敗→何も見つからない。どうやら普通の倉庫のようだ。



※《目星》の判定を行わずともRPで探索を行ってもよい。例えば倉庫として不自然な部分はないか絞って探してみる、など。
※置いてある段ボール内には、昔の雑誌や雑多なものが詰め込まれており特に有益なものは何もない。

※段ボールを動かした場合は以下の描写は以下。

段ボールを動かすと、床に大きな四角形の扉があることが分かる。どうやら地下室の入り口のようだ。これには鍵穴があり、鍵がないと開かない。

※鍵を差し込み扉を開けたときの描写は以下。

扉を開けると赤い螺旋階段がそこにはあった。それは地の底までどこまでも続いていくように螺旋を描いて暗闇に浮かんでいた。

※階段の一番下まで下りたときの描写は以下。

階段の下には広い空間がぽっかりと開いていた。そこら中に敷き詰められた機器が放つ赤や緑のランプだけが辺りを照らしていた。「ゴウンゴウン」と鈍く響く動作音に混ざり、生き物の声のようなものが微かに聞こえてくる。それは人間の声のようでもあり、動物の鳴き声のようでもあった。
不意に、探索者の前方に広がる闇から1人の人間が歩いてきた。その人間の変わった点を挙げれば、彼の頭部は球体ではなく、6つの蠢く触手だった。彼は急に"気をつけ"の姿勢で立ち止まると、頭から6つに裂け、血飛沫を上げながら絶命した。

この光景を見た探索者はSANチェック(1/1d10)。
※この死体を調べても持ち物は何もなく、また《医学》などの技能を使っても異常であるということ以外分からない。
※顔が実質無いため、面識の有無は判断できない。

※地下室を探索する場合、技能の使用無く以下の情報を得られる。

奥の方に先ほどの彼と同じように身体の一部が触手に侵される症状を発症している人間がいる。彼らは手枷を掛けられ椅子にじっと座っていたり、短い距離の往復を無意味に繰り返していたり、奇妙な動きをしているのを見つけることができるだろう。

※触手の症状を発した人間を見ることによる正気度の消失はない。彼らに話しかけても心身喪失状態で言葉を発することも目を合わせることも動こうとすることもない。

※地下室全体に対し《目星》を使用することで以下の情報を得られる。ただし《目星》ロールは必須ではない。

地下室の机の上に分厚い本と1枚の紙を見つける。分厚い本の中身は見たことのない言語で書かれており読むことができない。紙はA4サイズの履歴書のようなもので、名前や住所、勤務先など1人の人間に対する詳細な情報が載っていた。更に周りをよく見渡すことでこのような紙が何枚か見つかるだろう。それらはすべて別の人間について書かれており、彼らに性別、年齢、住所等の共通点は見受けられない。

※Scene3の後探索者達の方から金本を探そうとしても見つかることはない。受付嬢に聞くと「今日は既に帰宅した」と伝えられる。

Scene1でPC達が教団を訪れない選択肢をとった場合、またはScene2で施設内を散策しないことを選んだ場合、もしくはScene3にて施設内外の全ての探索が終了した場合Scene4へ。

奇妙なギフト〔クライマックス・エンディング〕

シナリオ本編はこちら
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メイン

Scene4. 新たなギフト

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※Scene4はPC1が帰宅するところから始まる。他のPCが居ても問題ない。

PC1(とその友人たち)がPC1の家でくつろいでいるとインターホンが鳴り、「●●宅急便でーす。」という声が聞こえた。

※ここでドアを開けるかどうか選択させる。ドアを開けない選択をした場合は、不在宅通知を置いて宅急便の人はすぐに帰る。その後、クライマックスへ移動する。

ドアを開け、品物を確認すると一般的なサイズの段ボールだった。

※送り主の名は「匿名」となっている。
※ここでこの段ボールを開けるかどうかの選択をさせる。ちなみに段ボールは1kgほどの重さである。


「開けない」という選択をした場合
この場合は以下の描写

段ボールの側面に穴を開け、黒いゼリーのようなものが飛び出してきた。それはPC1の顔面目掛けて飛び掛かかった。

※不意打ちのため回避不能。下の《対抗ロール》へ飛ぶ。


「開ける」という選択をした場合
この場合は以下の描写

箱の中には、黒いゼリーのようなものが入っていた。その黒い物体は素早く段ボールの外へ出ると、PC1の顔面目掛けて飛んだ。

黒いゼリー状の生物の詳細はこちら

※ここでPC1は《回避》を振ることができるが、咄嗟のことであるため半分の値とする。


《回避》の1/2
・成功→攻撃を避け、戦闘に入る。
・失敗→PC1は黒いゼリー状の生物にとりつかれる。
この場合、対抗ロールとなる。PC1のPOWと黒いゼリーのような生物のPOWで対抗ロールを行う。


《対抗ロール》
抵抗表は基本ルールブックp. 60を参照。黒いゼリー状の生物のPOWは17。
・成功→黒いゼリーのような生物を引きはがし、戦闘に入る。
・失敗→黒いゼリー状の生物はPC1の口から体内に入り、溶けるように消えていった。

※黒い生物が体内に入ったPC1は特になんともないが、異様な生物に取りつかれたことでSANチェック(2/1d6+1)を行う。ただしこの正気度消失による狂気発症はない。
※失敗の場合、戦闘をスキップし戦闘の敗北の場合に飛ぶ。


戦闘
異様な生物を目にしたことでその場にいた探索者は全員SANチェック(1/1d6)を行い、その後戦闘に入る。
※黒いゼリーのような生物は、PC1のみを狙いHPが0になるか逃げきられるまで執拗に追い回す。行う攻撃は《とりつき》(100%)のみ。

勝利の場合
※黒いゼリー状の生物のHPを0にした場合を勝利とする。ただし物理的な攻撃は効かない。

黒いゼリー状の生物は溶けるように死んでいき、PC1の家の床の染みとなった。

※下の戦闘に勝利または逃走に成功した場合に飛ぶ。

逃走の場合
※逃走する場合、PC1が黒いゼリー状の生物とのDEX対抗ロールで勝利し、かつ《幸運》の1/2に成功した場合に逃走成功となる。ただし物陰に潜んだとしても嗅覚のようなもので見つけられるため《隠れる》は意味を成さない。
非常に運よく逃げ切れた場合のみ成功となる。

近くにあの生物の姿はない。どうやら逃げ切れたようだ。

※下の戦闘に勝利または逃走に成功した場合に飛ぶ。

敗北の場合
※PC1が対抗ロールに失敗し、とりつかれた場合を敗北とする。詳細は上の《対抗ロール》を参照。下の戦闘に敗北した場合に飛ぶ。



  • 戦闘に勝利または逃走に成功した場合

ふと床を先ほどの戦闘中に落ちたのか段ボールが床に転がっていた。その段ボールの床面に何かが入った封筒がテープで不自然に張り付けられているのを見つける。

※これを取り出すかどうかをPLに問い、取り出してみた場合は以下の描写。

封筒の中には一冊の本と青い液体が入った小瓶が入っていた。その本は、PC1の元に送られてきたあの本と同じ文字で書かれていた。

※これは【退散の呪文が書かれた本】である。詳細はこちらこの本を読んだことによる正気度の減少はない。
※小瓶の中の【青い液体】は、黒いゼリー状の生物を作る際に得られた副産物。これを摂取することで神話的知識が得られ本の文字を解読することができるようになる。詳細はこちら

※神話的知識を得たことによる正気度喪失はない。精神が超人的な状態になっているためである。これを飲んだ探索者は《クトゥルフ神話》技能に+10%する。その知識を他PCに話しても相手はそれを理解することは出来ない。

  • 戦闘に敗北した場合

黒い生物がPC1に取りつくと、知らない知識が脳に溢れた。それは遠い暗い星の映像であったり、忌まわしき神々に関する知識だ。ふと床を見やると、先ほどの戦闘中に落ちたのか段ボールが床に転がっていた。その段ボールの床面に何かが入った封筒がテープで不自然に張り付けられているのを見つける。

※神話的知識を得たPC1は《クトゥルフ神話》技能に+15%を得る。また、黒いゼリー状の生物が中に入っている状態では精神が超人的な状態のため、冒涜的な知識によるSANチェックは起こらない。
※これを取り出すかどうかをPLに問い、取り出してみた場合は以下の描写。

封筒の中には一冊の本と青い液体が入った小瓶が入っていた。その本は、PC1の元に送られてきたあの本と同じ文字で書かれていた。そしてPC1は読めないはずのその文字が、スラスラと読めることに気づくだろう。

※これは【退散の呪文が書かれた本】である。詳細はこちらにあるのでその描写をする。この本を読んだことによる正気度の減少はない。
※小瓶の中の【青い液体】は、黒いゼリー状の生物を作る際に得られた副産物。これを摂取することで神話的知識が得られ本の文字を解読することができるようになる。詳細はこちら

※この液体をPC1が飲んでも変化はないが、他のPCが飲むことで知識を得ることができる。神話的知識を得たことによる正気消失はない。理由はPC1と同様。これを飲んだ探索者は《クトゥルフ神話》技能に+10%する。その知識を他PCに話しても相手はそれを理解することは出来ない。

戦闘とその後の処理終了後、クライマックスへ移行する。

クライマックス

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クライマックスはPC1の体に黒いゼリー状の生物が入っているかどうかで2通りに分かれる。

  • PC1の体に黒いゼリー状の生物が入っている → クライマックスA
  • PC1の体に黒いゼリー状の生物が入っていない → クライマックスB

クライマックスA

※クライマックスAは時系列的にはScene4,5,6が終了した直後から始まる。

PC1の体に異変が起きる。手足が焼けるように熱い。手を見ると、皮膚の表面が焼け爛れ、その奥に緑がかった灰色の、明らかに人間のものではない皮膚がうっすらと見えた。

※PC1の体にハスターが乗り移ろうとしている状態。ここから対抗ロールに入る。
※対抗ロールを行う代わりにPLの1人が【ハスターの退散(簡易版)】を唱えても良い。唱えた場合、そのPCの精神が蝕まれる代わりに自動成功で異変が収まる。


《対抗ロール》
※ここから一定時間に一度POW×5の対抗ロールを行う。
・成功→体の異変はいったん収まる。
・失敗→POWとSANを1点減少させる。
KPは対抗ロールが失敗するたびにPC1の体が異様に変貌していくことを伝える。
3回連続で失敗した時点で対抗ロールは終了し、PC1は完全に乗り移られハスターが召喚されることになる。バッドエンド
※PC1が対抗ロール時に不定の狂気に陥っている場合、対抗ロールは行えない。ハスターの召喚を阻止するためには他のPC達が退散の呪文を唱える他ない。


※対抗ロールを行う「一定時間」はKPが自由に決めてよい。例えば、切羽詰まったセッションが好みならリアル時間で15分に1回でも良いし、テンポを重視するなら場面の切り替わりでも構わない。参加PL数にあった回数ロールを行うことが望ましい。

※PC1の異変を止めるためには、ハイタ教団へ向かいその地下室で行われている召喚の儀式を止める必要がある。もしこの時点でPL達が地下室の存在に気づいていなかったり、金本が召喚を行おうとしていることに気づいていない場合、KPから多少の助言をしても良い。

※ハイタ教団地下室へ降りて行った場合の描写は以下。PC達が初めて地下室へ行く場合は、地下室の様子を描写するといいだろう。(Scean3施設の裏へ行く場合~地下室の描写まで、ただし頭が触手の彼は出てこない)

地下室の奥は赤く光っていた。そこには茫然自失といった様子で体の一部を触手に侵された、既に人間とは呼べない4人の人間とスーツを着た金本が立っていた。
金本「......その様子だとどうやらうまくいっているようですね。」(以下適当にRP)

※自我を失った者達は「名状しがたき憑依者」である。詳細はこちら
※PC達が金本に何をしているのか聞くとある程度答えてくれるが、協力の意思がないことを悟ると以下のように言ってくる。

「どうやら協力していただけないようですね。仕方ありません、あなた方n人(nはPC1を除いた人数)には少し大人しくしていてもらいます。」というとどこからか、体の一部が触手に侵され自我を失った者達がこちらに歩いてくる。(以下戦闘)


戦闘
※Scene3で地下室に行っていない場合、名状しがたき憑依者を見たことによるSANチェック(1/1d4)を行った後戦闘に入る。
ここからPC1は1ラウンドごとに対抗ロール、その他のPCは戦闘になる。戦闘相手は名状しがたき憑依者
名状しがたき憑依者の数は(PLの人数-1)とする。彼らはPC1以外のPCを襲い、PC1を攻撃することはない。
PC1はそのターンごとにPOW×5対抗ロールを1回行う。これは不定の狂気状態でも行う。
対抗ロールに失敗した場合、PC1はSANを1点失う。成功した場合、減少はない。
この戦闘の勝利条件は全ての名状しがたき憑依者を戦闘不能にすること。
この戦闘の敗北条件はPC1を除くPC全員が戦闘不能になること、またはPC1のSANが0になることもしくは何らかの原因でPC1が意識を失った場合(HPが3未満)→バッドエンドへ。
※探索者が名状しがたき憑依者に【ハスターの退散(簡易版)】を使用することがあるかもしれない。しかしこれは全くの無意味である。名状しがたき憑依者の変化を元に戻すことは出来ず、息の根を止める以外で彼らを救うことはできない。


※戦闘終了後、呪文を詠唱している金本を何らかの手段で止めることでPC1の体からハスターを完全に退散させることができる。金本をどうするかはPL達に委ねられる。
※全ての処理が終了したらエンディングへ。

クライマックスB

※クライマックスBは時系列的にはScene4,5,6が終了した直後から始まる。

PC1の家のインターホンが鳴る。またさっきの宅配便の人だ。しかし今度は荷物を持っていない。「すみません、どうしても話したいことがあるんです。開けていただけないでしょうか。」

※PC達がドアを開けるまで宅配便の男はドアの前で頼み続ける。

PC達がドアを開けると彼が入ってきて言う。「彼らを救ってほしいのです。地下の研究施設で研究材料や人柱として扱われている彼らを。」(以下RP)

※この男に話を聞くと以下のことを話してくれる。

  • 自分は地下の研究施設で研究をさせられている教団の人間。しかしそこで行われている狂った行為に耐えられず、こうしてお願いに来た。
  • 段ボール内の生物もそこで生まれたものだ。この生物をあなたたちのところに届けないと自分の家族を実験材料にすると脅され、仕方なく来た。本当に申し訳なく思っている。
  • 地下にいる人達は体の一部を教団が進行している邪神に蝕まれ、金本の言いなりの状態(自我を失った状態)でいる。(6~10人ほど)
  • 自分は彼らを救ってほしいと思っている。そのための研究の成果として本を段ボールの下につけて渡した。これで救えるかどうかは分からないが無理なら息の根を止めてあげてほしい。自分にはできない。

※この事件の真相を知った探索者は(1/1d4)のSANチェック
※この後、地下研究所に向かうかどうか問いシーンを移す。地下施設に着くとクライマックスAと同様に名状しがたき憑依者と金本がおり、以下のように話す。

金本「どうやら真相を全て知ってしまったようですね。PC1君は素質があると思っていたのですが、どうやらこちら側に来るつもりはないようだ。残念です。」と言うと、周りの暗闇から名状しがたき憑依者黒いゼリー状の生物が現れる。(以下戦闘)


戦闘
※Scene3で地下室に行っていない場合、名状しがたき憑依者を見たことによるSANチェック(1/1d4)を行った後戦闘に入る。
ここから全員戦闘になる。戦闘相手は名状しがたき憑依者黒いゼリー状の生物
名状しがたき憑依者の数は(PLの人数-1)で黒いゼリー状の生物はPLが2人なら1匹、3人以上なら2匹。黒いゼリー状の生物は《突き刺す》(70%)のみを行う。
黒いゼリー状の生物は2ラウンドごとに1匹寿命で息絶える。
勝利条件は、名状しがたき憑依者全員を戦闘不能にすること。
敗北条件は、全ての探索者が戦闘不能になること。
※敗北の場合、意識不明となった探索者たちは名状しがたき憑依者となり自我を失うことになる→全員キャラロスト


※戦闘終了後、呪文を詠唱している金本を何らかの手段で止めることでPC1の体からハスターを完全に退散させることができる。金本をどうするかはPL達に委ねられる。
※全ての処理が終了したらエンディングへ。

エンディング

名状しがたきもの(ハスター)の招来を阻止できた場合→招来阻止ルート
名状しがたきもの(ハスター)の招来を阻止できなかった場合→ハスター招来ルート

招来阻止ルート

召喚の儀式を中断させるとPC1の体の異変は収まった。この召喚の儀式は、体の一部を邪神に侵された人間達の体を生贄として行われていたようだ。この施設をもっとよく調べればここで行われていた非人道的な実験や、それによって得られた名状しがたい研究成果を得ることができるだろう。しかしそれを理解したとき、正気でいられるかどうかはわからない。

※ここからこの地下研究施設や教団本部についてどうするのかはPC達の判断に任せる。KPは彼らの判断を聞き、それに合った描写をしてエンディングとすると良いだろう。

※例えばこの施設を破壊し研究成果を火にくべて消し去ってもよいし、何もせず警察に通報しあとは知らないふりをすることもできる。また、ここにある研究資料を読み、金本の後を継ぐことも可能である。ただし、その場合はそれ相応の正気度が削られることになるだろう。

ハスター招来ルート

PC1の体が緑がかった灰色に変化していく。骨が抜けたように体はうねり、断末魔の叫びを上げる間もなくその体は名状しがたき姿に変わっていく。

※PC1の変身と名状しがたきもの(ハスター)を目にした探索者はSANチェック(1d10/1d100)

名状しがたきものの後ろで狂ったように高笑いする金本の体にうねった触手が触れた。触手が触れた部分は瞬時に融解し死亡した。

※ここからどうするかは、PC達の判断に任せられる。しかし既にPC1を救う手立てはない。他PCができるのは(正気を保っていられたなら)ここから一刻も早く逃げることか、勇敢にも名状しがたきものへ向かっていくかのどちらかである。

※この招来は不完全なものであり、呪文を唱えた金本が死亡したため10分もするとハスターはPC1の体を離れ黒きハリ湖へ帰ってゆく。しかし既にPC1はこと切れて居るだろうし、その場に居た他PC達も大きな後遺症を残して生きてゆくか、さもなければ自ら命を絶つことになるだろう。(PC1はキャラロスト)

エンディング

上記のどちらのルートになったにせよ、PC達の今後をそれぞれ描き、シナリオ終了となります。

クリア報酬
SAN値回復】

  • 招来を阻止した +3d10
  • 探索者が全員生還 +1d4
  • 黒いゼリー状の生物にとりつかれなかった +1d6

【技能】
シナリオ中でクリティカル(5以下の目)を出した技能に+5%

トレーラー用画像

SNS上で人員の募集等をする際にお使いください。

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奇妙なギフト(タイトル画像)
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奇妙なギフト(トレーラー画像)
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オリジナル画像

画像は写真AC様からお借りしました。
また、シナリオ中で使用しているイメージ画像は写真AC様・pixabay様・ぱくたそ様からお借りしたフリー画像です。オンセ中の背景画像やイメージ画像としてお使いください。

注記

  • 改変、リプレイ動画使用についてはご自由に行ってもらって構いません。
  • リプレイ動画等使用時は「作者:snark」と「提供:フォークと希望」の表記をお願いします。
  • 回してみた際のご感想など頂けると喜びます。

奇妙なギフト〔NPC・プライズ詳細〕

シナリオ本編はこちら
クライマックス・エンディングはこちら

NPC詳細

金本義隆(かねもと よしたか)
STR12 CON10 POW12 DEX10 APP15 SIZ15 INT16 EDU16 HP12 SAN0

年齢は35歳。名前は本名。ハイタ教団本部の代表。
現在ハイタ教団で行われている新規教団員の勧誘は彼が手動で行っている。
この強引な手法に異を唱える団員も少なからずいるが、支部長の権限で抑え込んでいる。
また、先代代表の佐藤とは折り合いが悪く対立していたが、遂には自分が作り出した地下実験施設で殺害し名状し難き憑依者達に喰わせることで証拠を隠滅した。
これにより自身が代表の座に登り詰め、名状し難きもの(ハスター)の招来のための研究を地下施設で日々行っている。
今回のシナリオの黒幕である。


佐藤典明(さとう のりあき)
― 死亡 ―

ハイタ教団の初代代表。当時トップ2だった金本が何か恐ろしいものに魅入られていることに気づき、注意を促すが殺害される。
今回はシナリオ開始時点で死亡しているため話に絡んでくることはない。


ハイタ教団の受付嬢
STR7 CON9 POW10 DEX9 APP15 SIZ12 INT11 EDU12 HP10 SAN50

年齢は25歳。ハイタ教団で受付兼事務を担当している女性。教団の裏については何も知らないため彼女から情報を引き出すことはできない。
最近恋人とうまくいっておらず悩んでいる。


教団員モブ
STR8 CON10 POW9 DEX10 APP12 SIZ13 INT10 EDU14 HP11 SAN 45

※ステータスは目安なので設定するのが面倒なときに使ってください。
ハイタ教団の教団員。教団が行っている詳しいことは知らないが、以下のようなうわさを聞いたことがある。

  • 現・代表の金本は先代の佐藤を消して代表にのし上がった...という話を聞いたことがあるが真偽は不明。
  • 何故そのような噂が流れているかというと元々佐藤と金本の考えが対立しており、急に佐藤がいなくなり金本が代表になったため。
  • 金本は見えないところで非人道的な実験を繰り返している...という噂が教団員の間で広まっている。

PCとRPする際にこのようなことを伝えておくとよい。


宅配便の男
STR13 CON12 POW8 DEX6 APP14 SIZ14 INT16 EDU16 HP13 SAN 15

年齢は27歳。Scene4で探索者たちの元にやってくる男。実は教団員で地下研究室の研究員。
金本に薬物(例の香炉灰)で洗脳を施され研究施設で働かされている。(そのためSAN値が低い)
しかし、そこで行われている異常な行為とそれによって生み出される不完全な名状し難き憑依者となった人々を見て彼らを助けたいと思い、探索者達に退散の呪文(簡易版)が書かれた本それを読み解き習得するための青い液体を届ける。

登場する神話生物

黒いゼリー状の生物

STR13 CON15 POW16 DEX18 SIZ7 INT1 耐久力10 dbなし
武器:とりつき(100%) ダメージは0。POW対抗ロールに失敗した場合とりつかれる。とりつかれた場合の正気度現象は(2/1d6+1)。
   突き刺す(70%) ダメージ1d4。
装甲:ゲル状の体によって物理的な攻撃によるダメージは0
正気度喪失:1/1d4

黒い不定形ということでショゴスかなと思われた方もいるかもしれないが別物である。テケリ・リとも鳴かない。本シナリオオリジナル神話生物である。
これはハイタ教団の研究によって製造された人工的な生物である。どのようにして製造されたのかはあまりに冒涜的なためここに書くことはできないが、知能はなくある1人の人間を執拗に狙いとりつくことだけを目的に生きている。
この生物が体に吸収されても健康に害はない。しかし、黒きハリ湖に封印されている名状しがたきもの(ハスター)と精神レベルでの通信が可能になり、その人間が【名状し難い誓約】を知らずともその体にハスターを顕現させることができるようになる。招来に失敗した場合、不完全な名状し難き憑依者となる。そうして生まれたのが地下研究施設にいる彼らである。
この生物はゲル状のため《こぶし》や《キック》、刃物による切断や《組付き》《拳銃》などの物理攻撃はダメージにならず、すぐに再生する。ただし5ポイント以上のダメージを受けた場合、再生には戦闘ラウンドで1ラウンドを要する。これを倒すためには炎などによる高温電撃、もしくは極低温による氷結くらいであろう。
しかし、生物としての寿命は短く人間にとりついていない状態だともって1時間程度、取りついた状態だと10時間で死亡する。そのためPC1に取りついてしまった場合もシナリオ終了後体外に排出される。
Scene4. 新たなギフトにて対峙することになるが、大抵の場合「逃げ」の一択か追いつかれてとりつかれるかのどちらかになる。また戦闘時狙うのはPC1のみで回りの人間に危害を加えることはない。

名状しがたき憑依者

STR17 CON15 POW15 DEX13 SIZ15 INT0 耐久力13 db+1d4
武器:触肢(80%) ダメージ1d4+db
装甲:なし、ただしシナリオの難易度を上げたい場合、厚い鱗のある皮膚に1~5ポイントの装甲を加えても良い。
正気度喪失:1/1d6

今回のPC1と同様の方法で名状し難きもの(ハスター)招来の依り代にされた人間の末路。
招来が失敗し不完全な名状し難き憑依者となり、自我を失った姿である。
体の一部が神話生物化しているためステータスが一部強化され、戦闘時には触肢を操り攻撃することができるようになっている。
また金本の命令を無条件で聞くように洗脳も施されている。こうなってしまうと寿命は残り短く、その時が来ると体が崩壊し死に至る。
どのような手段を用いようと元の姿に戻ることはない。

名状しがたきもの(ハスター)

STR120 CON200 SIZ100 INT15 POW35 DEX30 耐久力150
武器:触肢(100%) ダメージ 死
装甲:厚い鱗のあるゴムのような皮膚 30ポイント
正気度喪失:1d10/1d100

金本が信仰しこの世に招来しようとしている神性。詳細は基本ルールブックp. 224-225を参照。

プライズ詳細

青磁の香炉

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香炉本体は一般的なもの。
少量残っていた香炉灰が神話的代物。
教団の地下研究施設で製造されたもので、古代都市カルコサの黒きハリ湖に封印されているハスターの元へ意識のみを飛ばすことができる。
有能と見込まれた研究員に大量摂取させて洗脳し、狂ったものは研究材料に正気を保っていられたものは研究員として地下施設で働かせている。
PC1の元に送られてきたのは軽く洗脳を施すためであり、大量に摂取すると多くの正気を失うことになる。

謎の本

f:id:Snark_906:20190607124300p:plain

無名祭祀書(むめいさいししょ)」の初版(黒の書)を教団オリジナルの言語で暗号化したもの。著者はフォン・ユンツ。
クトゥルフ、ヨグ=ソトース、シュブ=ニグラスを始めとする様々な神々にまつわる信仰、カルト、秘密結社、伝承の詳細が示されている。この本を読んだことによる正気度喪失は(1d8/2d8)であり、《クトゥルフ神話》技能に+15%を得る。研究し理解するのに平均52週間が必要。余談だが、著者のユンツは出版の翌年に施錠された部屋の中で引き裂かれた未発表の草稿とともに凄惨な絞殺死体で発見され、この草案を復元した彼の友人のアクレシス・ラドーは読了後これを即座に焼却しカミソリで喉を掻き切って自殺した。
今回PC1の手元に届いたものは、もしも他の人間の手に渡ってしまっても問題がないよう普通の方法では解読できないような方法(つまり神話的な方法)で暗号化されている。しかし、一部の素質を持つ人間はごく稀に自然と読み解けてしまうことがあるという。(ゲーム的には《アイディア》ロールで5以下を出す)その素質があるPC1はそれが可能かもしれない。
シナリオ中でこれを読んだ探索者には以下の描写をする。

本には、聞いたこともない名の神格とそれにまつわる信仰やカルト、秘密結社や伝承の詳細が記されていた。所々理解不能な部分がありながら、形容しがたい悍ましさを孕んだその内容に悪寒と恐怖を感じずにはいられない。フィクションだと思いたいそれらが、明らかに真実を書き記していることを直感的に理解できてしまう。
おおよそ読み終える頃には、これを読む前の、何も知らずに生きられた平和な日常にはもう戻れないと察するだろう。

挟まっていたメモ

香炉と本をPC1の元に送ったハイタ教団が拠点に招待するために挟んでおいたもの。探索者がこれを見つけた場合以下の描写をする。

挟まっていたメモには「ハイタ教団日本支部 東京都港区〇丁目△番×号」とだけ書かれていた。

ハイタ教団教典

表向きの教典には当たり障りのないことが書かれている。信仰している神については断片的な情報しか載っておらず「遠い星から我々を見守ってくださっている」「星が並ぶとき神はその力を最大限に発揮する」とかよくわからないことが羅列してある。これを見たことによる正気度消失はない。

団員向け月刊誌

今月は団員が何人増えただとか、新入団員の自己紹介とか、お悩み相談なんかが乗っている薄い雑誌。
これを見て得られる有益な情報は特にない。

人の名前羅列してある名簿

教団に招待する(つまりPC1と同じように品物を送り付けて教団本部へ導く)人間をリストアップした名簿。どこからどのような手段で集めてきたのかは分からないが、個人情報が羅列してある。またこの中にPC1の名前が書いてあるのを見つけるかもしれない。
この名簿はハイタ教団の上位組織である「黄色い印の兄弟団」が持つ広く深いネットワークを利用して集めてきたもの。幾つかチェックマークがついている部分があるのが見て取れる。彼らは既に死亡しているここの地下で魂がとらわれたまま生き続けているかのどちらかである。

退散の呪文が書かれた本

宅配便の男が封筒に入れて探索者たちの元に届ける本。もしも他の人間の手に渡ってしまっても問題がないよう普通の方法では解読できないような方法(つまり神話的な方法)で暗号化されている。
しかし黒いゼリー状の生物を体内に取り入れることで神話的知識を得ることができ、それによって解読することができる。
また、通常呪文の習得にはある程度の時間がかかるがこれも黒いゼリー状の生物が入ったことによる知識の増幅と一時的な精神の増幅により、それほどかからずに呪文を習得することができる。
書かれている呪文は1種類で【ハスターの退散(簡易版)】である。

青い液体

飲むことで、黒いゼリー状の生物を体内に入れた時と同様の神話的知識精神の増幅を得ることができる。精神の増幅により、神話的知識を得たことによる正気度消失はない。またこの液体にはハスター召喚のための依り代になれる効果はない。
ただし、その効果はごく一時的なものでありせいぜい5分程度しか続くことはない。
これは黒いゼリー状の生物を製造している段階で生まれた欠陥品の一つである。

ハスターの退散(簡易版)

ハスターの召喚/退散については基本ルルブp.262を参照。退散の呪文に関しては同ページ「神格の招来/退散」を参照。
【ハスターの退散】の呪文を簡易に行えるようにした呪文。召喚が不完全なものであるため正規の手法を簡易化したものでも退散させることができる。ただしその退散は一時的なものであり、その場しのぎでしかない。
この簡易版では、退散の道を開くことと退散を促すことを同時に行う。ハスターのPOWが35であるため、道を開くために7MP(マジックポイント)が必要である。またMPの代わりにSAN値を捧げても良い。つまりMPまたはSAN値を合計7点減らすことで退散の呪文を唱えることができる。
(ただし、MP+SANの合計7ポイントは複数人で出し合うことは出来ず、1人の人間が引き受けることになる。)
この呪文を唱えるのに必要なラウンド数は1ラウンドであり、この呪文は唱えれば自動成功となる。また、呪文のコストの為SAN値を5点以上減少させた場合の一時的発狂は起こらない。(ただし不定の狂気は起こりうる)

裏設定詳細

ハイタ教団

ハスターを信仰する教団。「黄色の印の兄弟団」の下部組織。ハイタは「羊飼いハイタ」から。教団、というか代表の金本の目的は信仰神である名状し難きもの(ハスター)を地球に招来させること。今は優秀な頭脳と神話的適正を持つ教団員を探している。そのために素質がありそうな人物に神話的薬物(香炉灰)、神話生物とその教団について書かれた本を送り付け、教団に直接導いている。港区を中心に増加している失踪事件や変死事件はこの教団が原因。